好きな本の1冊に、平野啓一郎さん著の「私とは何か『～個人から分人へ～』」という本があります。
どんなことが書かれているか簡単にまとめると、人間が「本当の自分とは何か」と思慮する際、「本当の自分は１つしかない」と考えることが多いが、実際は対人関係ごとに適した態度をとっている。
（例えば、親と接する態度と友人と接する態度、仕事で周りの人に接する態度は全く違うはずです。）そのような関わる人間やコミュニティによって異なる自分のことを「分人」と呼び、そして分人の複数の集合体が「本当の自分」である、と定義しています。

また、「個性」についても言及しています。「個性」とは、最も影響を受ける環境下での分人や心地良いと感じている分人が他の分人を侵食していき、その人全体の特徴となりうることであると言っています。“環境が人を育てる”とはよく言ったものです。

人は様々なコミュニティに所属しています。
つまりそのコミュニティの数だけ分人を持っていると言い換えられ、FUNABASHI INSUTITUTE に来て下さるクライアントの皆さんはもちろん FUNABASHI INSUTITUTE 用の分人があるのだと思います。

私たちはクライアントの皆さんに良い影響を与え続けられるようになりたいと思っています。
その「良い影響」とは何かを考えたとき、それは FUNABASHI INSUTITUTE で頑張ることができる環境を作る、そして頑張っている自分自身を好きになってもらえる、つまり ”FUNABASHI INSUTITUTE での分人”をかけがえのないものにしていただく、ということではないかと考えました。

まずは私たちトレーナー陣が頑張ることで、クライアントの皆さんにも頑張ろうと思ってもらえるように。そして、クライアントの皆さんがこのジムで頑張っている自分自身を全肯定して好きになれるように。
その暁には、クライアントの皆さん自身の人生が豊かになるように。
週１,２時間しか接する時間はないかもしれませんが、その時間以上の価値を提供できるようにしたい。
そんな想いで日々業務に励んでいます。

必死に勉強して、クライアントの皆さんに還元したい。
必死に向き合って、皆さんの人生を良き方向へ変えたい。
必死に練習して、皆さんと一緒に勝利を喜びたい。

「朱に交われば赤くなる」
皆さんにとって、FUNABASHI INSUTITUTE が情熱の赤であれますように。